長老ニュース

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2010年8月号【No.45】

防暑対策の庇と遮熱ガラスとは

屋根面などが真夏の直接日射を受けると、卵焼きが焼けるほど高温になる場合があります。太陽高度は、赤道直下の南中時(昼)に頭上真上に位置する事になります。北上するごとに垂直から角度がついて行きますが、地球儀でみると日本は、北極点と赤道の中央あたりに存在している事が判ります。
東京地域に建築した家の真南の窓に、庇(ひさし)をつけた場合、床面から高さ2mの窓でも約75cmの出っ張りで夏場の太陽熱を完全に防ぐ事が出来ます。ところが北海道では太陽高度が低いため95cmくらいの庇が必要となります。鹿児島まで南下すると60cm程度の庇で間に合います。
この庇による防暑対策は、太陽高度が低くなる冬場において、暖房省エネとしての日射熱活用に大いに役立ちます。
但し、この庇を出した防暑対策は、窓が真南に面している事が前提となります。東西面の日射熱を防ぐには、窓に遮熱機能を持たせたガラスを使用する事が出来ます。ファース専用ガラスは、太陽高度を加味しながら、ある程度の日射遮蔽と日射侵入を促す機能をコーティングして使用しています。
この日射遮蔽の機能ガラスを用いますと、夏場の日射熱を防いだ分だけ、冬場の暖房貢献度を低くする事にもなり、上手な使い分けが必要です。
このLOW―Eガラスと言われる機能ガラスは、ガラスの表面に目に見えない金属粒子をコーティングしています。この金属粒子の組成を組み換えやコーティング方式を変える事で、断熱専用、遮熱専用、双方機能あるいは紫外線遮蔽のサングラス効能などを付ける事が出来ます。
当然、建築する地域の緯度や家の向き、間取りなどを考慮して採用するガラスを決定します。ファース専用ガラスは、この太陽熱の暖房貢献度を加味した仕様となっております。

 

太陽熱を自然に遮熱するには

直達日射を受けると場所によって100℃を超えます。壁面でも60℃以上になる場合があります。特に黒色のような濃い色の壁面温度は、白色壁面より15℃以上も高くなります。
昨今は、遮熱塗料と言う優れモノも販売されるようになりました。何年間、性能保持が出来るか課題ですが遮熱効果は完璧に認められます。

 壁面に、蔦に枝を絡ませるラック棚を設えて、自然に太陽熱を調整できる方法もあります。蔦だけでなくアサガオなどの植物の蔓が壁面に貼り着くようなラック棚は、自然に委ねた日射調整を行う事が出来ます。このような植物は、暑さが厳しくなるほどに、葉っぱが大きくなる特徴を持ち、冬の太陽熱が欲しい時期には完全に枯れてしまいます。
自然の緑を楽しみながらの遮熱効果も粋な建物と言えそうです。

 

エアコンの上手な使い方

家を留守にしていて帰宅した時に、日当りの良い部屋の温度が50℃近くにも上がっている場合があります。そのような時に、直ぐエアコンを稼働させると、とても不経済な稼働状況となります。エアコンは基本的に10℃の気温しか下げる事が出来ません。室温50℃の熱を吸い込み、40℃で吹き出しますが、この時のエネルギー消費効率が劣悪状態で稼働します。
先ずは南側の窓と北側の窓を大きく開放し、暑くなった熱を入れ替える事です。どんなに外気温が高いと言っても35℃程度なので窓から扇風機などで空気を入れ替え、外気温に近くなるまで室温を下げてからエアコンを稼働させる事です。35℃の室温を吸い込み25℃で吹き出して快適な冷房空間が出来るだけでなく、稼働状態のエネルギー消費効率がとても高くなります。
気温を下げずにドライモードで稼働させると、質の高い冷房空間が出来る事は前月号で記述しました。しかしエアコンのドライモード稼働は、通常の冷房稼働よりエネルギーを多く使用する場合があります。昔のエアコンのドライモードは、単に吹き出し風量を絞っただけの簡単なものでしたが、最近のエアコンは除湿量を多くするため加熱して冷やす機種があります。
各エアコンメーカーの特性を調べて上手なエアコン使用法を行いましょう。

(福地脩悦 著)

 

ファースの家川柳のコーナー

 

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