長老ニュース

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2010年9月号【No.46】

地下室の結露では

【質問 Q】
 旭川で去年の6月に今の家を中古で購入しました。9月に地下室に行くと水が一面にたまっていて長靴でないと入れないほどでした。
ビックリして購入先の方に事情を説明したのですが、そんなことはないと言われ、水道管等を調べてみたのですが、結露だということがわかりました。
隣の部屋の天井はカビでびっしりになっていました。私はアトピー体質で、カーペット等も全てアトピー用の物を使っていて、今の家は全室フローリングなので安心していましたが、地下室に用事があって行くときは大変です。
くしゃみや鼻水、目まで痒くなることもあります。どうにかして結露とカビを防いで、うまく使っていく方法はないでしょうか。

【回答 A】
夏場の地下室部分のコンクリート結露は、地熱の影響で冷やされており、空気中の水蒸気が冷えたコンクリートに凝縮されて結露となります。
北海道は本州と異なり空気中の湿度が低いので、バケツで汲み取るほどの結露が生ずるとはあまり考えられません。水道管の損傷以外では地下浸透水などの要因も考えられますので調査を要します。
地下室は湿度が70%くらいになっている事が多くあり、気温25℃、湿度70%の時の露点温度は19℃ですからコンクリート一面が結露状態になる状況にあります。それにしてもバケツで汲み取るほどの水が溜まる事は稀です。
解決法は、コンクリートの外側からの防水層を施工することになるでしょう。この際、一緒にスチレンフォームで外側から断熱すると解決します。
簡単な方法としては、コンクリートの内側からスチレンフォームを断点なく張り付ける方法があります。50ミリ程度のスチレンフォームを桟木で押さえてコンクリート釘で打ち込みます。北海道の場合は夏場の湿度もさほど高くないので、換気量を大きくすることも対応策のひとつとなります。

 

結露とカビで悩んでいます

【質問 Q】
 冬になると、家中の窓という窓が結露してしまいます。厚手のタオルで拭いても、簡単に絞ることができるくらいです。窓は普通の1枚ガラスです。一番困っているのは、家の南側のリビングと、北側の廊下を隔てた壁が結露をし、そこに置いているソファの下が水浸しになってしまうことです。
当然、壁の下側も黒くカビが発生しています。先日、ある業者が来て、床下を点検し、シロカビがすごく発生しているので床下除湿をしたほうが良いとのことでした。この業者に上の件を相談すると、床下の湿気が原因だということでした。この業者の見積り額は法外に高いので、お断りしましたが床下の湿気対策はしたいと思っています。
そこで湿気を除去するのに、乾燥機タイプのものと換気扇タイプのものとがありますが、どちらの方ほうが効率良く湿気を除去できますでしょうか。
ちなみに数件に相談したところ、換気扇の取り付けをすすめられました。

【回答 A】
訪問販売を断ったのは賢明だったと思います。特に私の回答事例に、床下の乾燥維持が家と人の健康に直結するものだというのが多くありますが、この回答事例をコピーして営業している事例もあります。
床下が常に乾燥状態を保持することが必須であることに間違いはありません。しかし、床下が乾燥状態にならない要因を突き詰める必要があります。
まず、地下水面位(地盤を掘ったとき地表から何センチで水がたまるか)が高い場合は、砂を床下に敷き詰め、その上にポリフィルムを重ね幅を多くして敷き込む必要があります。地下水面位に問題がない場合でもポリフィルムによる防湿シートを敷き込んでください。乾燥機タイプにしても換気タイプにしても、床下の通気を促して乾燥させるわけで、どちらも大きな相違はありません。
床下専用の換気扇を取り付けるのが常識的な方法ですのでそれで十分です。しかし、上記の対策をしっかりと行うことと、床下全体の通気を促すことが肝心ですから、東西、南北の全ての方位から換気扇に向かって通気がなされるように施工してください。居室の結露水が床下に流れて、床下を腐食させることはありますが、外周周辺に限ります。壁の結露は外装か内装材を剥がして断熱材をしっかり挿入すると治まります。窓の結露は窓全体を取り替えるのが一番ですが、窓ガラスだけをペアに変更することもできますのでサッシ店の方と相談してください。 (福地脩悦 著)

 

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