長老ニュース

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2011年8月号【No.57】

世界に類をみない日本の夏

日本の夏は、蒸し暑くなるのが特徴です。日中の気温は、およそ30~35℃程度となり、ヨーロッパ地域の夏に比べると湿度が高いため気温以上に体感温度を高く感じてしまいます。これは太平洋上から蒸発した水蒸気で、高湿度状態で日本列島をすっぽり覆うために起こるようです。
ここ数年は、地球温暖化現象により7月になると猛暑日と呼ばれる最高気温35℃以上の日が続くようになりました。
内陸部や都市中心部においては、40℃以上の暑さになることもあります。夏は初夏・梅雨・盛夏・晩夏の四つの節に分けられます。
5月中旬から梅雨入りまでは初夏と呼ばれ、気温は26~30℃、湿度は盛夏ほど高くなく過ごしやすい気候です。6月になると北海道と東北の一部を除く地域で梅雨の季節が訪れます。梅雨は平均して6月中頃から7月中頃まで約1ヶ月程度続きます
梅雨の期間は湿度が高く、じめじめとしており不快指数が高くなり、カビや腐朽菌が繁殖します。また多雨な季節でもあるために洪水やがけ崩れなどの自然災害が頻発する季節でもあります。
梅雨の季節が終わると盛夏つまり真夏がやってきます。真夏の気温は、東北地方以南の地域では35℃以上の猛暑日が多くなります。
それゆえに日本の夏の暑さを防ぐには古くから様々な知恵が用いられており、古い木造家屋に見られる茅葺屋根や土壁、畳、高床式の構造などは夏の暑さを和らげる為に考え出されたものです。

 

日本の住まいの特徴

昔の木造家屋は、「夏向き」の家でした。すき間風が家の中を通り抜け、冬の寒さは身にこたえたようです。しかし、すき間風が通ることで、家の中の空気が常に入れ替わり、湿気が外に出されていました。
また、柱や梁を壁の外に出す「真壁づくり」でしたので、たとえ水滴がついても乾きやすく、結露はあまり問題になりませんでした。
ところが断熱材を使い、アルミサッシや樹脂サッシで気密性を高めた現代の家は、魔法瓶のようなものとなり、冷暖房効果は格段と高まりました。その分、自然換気の回数が減り、湿気の逃げ場を閉ざしてしまうことになりました。
そして、柱や梁などの構造材を壁の中に隠してしまう「大壁づくり」が主流になり、壁体内の結露という新たな問題も起きてきたのです。

 

茅葺屋根の思想とすきま風の効果を

茅葺屋根は季節により水分管理を行なうことができます。夏冬の室内においては、湿度を快適な状態に保つことができるように工夫しています。すきま風の入る家では、冬の寒さは問題ですが、構造材を動く空気に触れさせることで、湿気から木材を守っており、高い耐久性を維持することができました。
家づくりは、建築する地域の気候風土に合わせることがとても重要な事です。日本古来の家づくりは、日本独特な気候の中で、より快適で長持ちさせるために考えられたものであり、これからもその思想を受け継ぎ、家づくりを行なっていくことが、現代の建築業者の使命であると思います。

 

水分管理と壁内空気循環を行う「ファースの家」

現代では、茅葺屋根のような外からの隙間風が入る新築住宅は少なくなりました。しかしこの茅葺思想を現代風にアレンジした住宅があります。
それが、「ファースの家」です。「ファースの家」は、住宅内部全ての湿度管理を行なっております。それも1年を通じて常に快適な湿度環境を保ちます。壁内は外からの隙間風ではなく、内壁内に空気の通る通気層をつくり、構造材が常に動く空気に触れるようにしています。
この機能は、茅葺屋根とすきま風の思想を元に思考し、多くの実証と建築実証を行って研究開発を行い、茅葺屋根思想の良いところをチョイスしています。
この快適性は、言葉でだけで伝わるものではありません。ご自身の身体でご体感いただくことが一番ご理解いただける方法です。
是非、お近くのファース加盟工務店様にお問合せいただき、この湿度の高い時期でのご体感をお勧めいたします。

(著 ハウジング事業部 柳田貴志)

 

もりじいの知恵袋【夏の日差し対策】

夏場の窓からの日射は、室温を上げ冷房負荷につながるのう。
その対策としては、日射熱の遮断じゃ。
方法としては、カーテンや雨戸を閉めることで、効果があるが、すだれやロールスクリーンの取り付けも良いと思うぞ。
是非今年、試してみてはどうじゃろうか?

 

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