~オール電化住宅を再認識~
厳寒期の暖房を思考する
つまり電力会社は、深夜時間帯に安価な電力を、高額な配電コストを掛けてまでも供給することが出来なくなっているのです。このような状況からみても電力供給は、深夜に限らず一日を均一的に電力を使用できる機器を推奨せざるを得なくなり、また社会的なニーズもそこにあります。

今後は原発稼働の如何を問わず、電気ヒーターで直接加熱する暖房機や温水器ではなく、エネルギー消費効率を何倍にも活用できるヒートポンプ暖房機や給湯機器が必須となるのでしょう。しかし、厳寒地でのヒートポンプ機器は、多くの課題もクリアーしなければなりません。
■外気から熱を汲み込むヒートポンプ
エアコンは、外気から熱を汲みあげる装置です。つまり電気ヒーターやガス、石油などを燃焼させ高熱を発する暖房機ではありません。
エアコンは基本的に10℃程度の熱を外部から汲み取って室温にその10℃を加温する装置です。例えば室温が3℃だった時は、エアコン吹き出し温度が13℃となります。つまり室温3℃に10℃加温しただけなのです。
家の気密、断熱性能が高い場合は、室温が早い時間で吹き出し温度の13℃に近づき、10℃加温で23℃の吹き出し温度となり暖房空間が保持できます。
昨今は吹き出し温度が50℃以上のエアコンが普及し始めていますが、室内機の一部で空回りさせて10℃加温を繰り返し高温にしてから吹き出しています。エネルギー消費効率が悪く省エネになりません。
ところが室温が15℃を超えたあたりからエアコンのエネルギー消費効率は格段に良くなります。つまり、省エネ暖房には、家の気密、断熱性能を向上させることが不可欠となります。
エアコンは、室温が15℃程度になる過程でエネルギー消費効率が悪い状況で稼働します。気密、断熱性能の良い家の場合は、室温が15℃以上になったら、電源OFFにせずに自動稼働させた方が節電となります。
暖房だけではなく給湯においてもヒートポンプ給湯である「エコキュート」は、本州だけでなく寒冷地でも充分に使用できるようになりました。
電化住宅と原発問題を
■脱原発と反原発の大きな違い
世界唯一の被爆国である我国は、福島の原発事故でその怖さを深刻に受け止めました。原発反対の心情は誰もが我身のように受け止めていることでしょう。
ところがこの反原発と脱原発とは全くその質が異なります。
単に反原発を唱えるだけでは脱原発の解決法を導けないのでしょう。
「私達はこのようにします。だから原発を止めてください」と云う代替提案が不可欠なのです。なるほどと思うような代替案が提示できれば原発は必然的に無くなって行くことになります。
どんな発電方法よりも原子力発電は設置コストが掛かり、何重もの複雑で厄介な安全管理を行わなければなりません。私達庶民が出来る代替案とは、自然エネルギー活用の太陽光、風力やその他の発電方法などだけではありません。
現況供給されている電力だけで生理的な我慢をすることなく上手に使用する方法があります。一般生活に不可欠な電気は何処の家庭にも供給されています。
この電力を現在の半分以下の使用量で賄えるためのハードとソフトを備えることも重要な要素です。
ハードとは家の性能と使用する機器の整合性を極めることです。ソフトとは、貴重な電気エネルギーの使用方法が、他のどんなエネルギーよりも省エネに活用出来るという知識を持つことです。気の遠くなるような年月とコストが掛かる代替エネルギーの登場を待つまでもなく、私達庶民が出来ることを実践してこそ「脱原発」に説得力が生まれると云えそうです。
「ファースの家」は、快適空間で冷暖房費用を50%以上も削減できるハードを備えており、それを使いこなすソフトがあれば脱原発に大きく貢献します。
今年初のFAS住まい新聞でしたが、今年も宜しくお願い致します。
(著 ファース本部 福地脩悦)
台所の生ゴミ袋の臭いにおい、嫌なもんじゃのう。しかし、仕方ないのう。
生ゴミ袋のにおいを簡単に消す、いい方法があるんじゃよ。知ってるかの?
生ゴミ袋の中にのう、お酢を少量かけるんじゃ。
それだけで、びっくりするくらい、においが消えてくれるぞよ。
試してみるとよいぞ。